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他人物

言葉つむぎ

言葉めぐりの高祖母。
『言霊』は「口にした言葉が現実になる」ものであり、恐らく歴代の言霊遣いの中で最強。
特務庁の前身である『組織』の一員。
言葉家はこの代から分家である詞藻を取り潰し、解放した。

詞藻掬

そもそも詞藻家は、言葉の家を守るために生まれ、生きる一族である。
詞藻掬はそんな詞藻家の末代だったが、言葉つむぎの事を愛しており、言葉つむぎもまた詞藻掬を愛していたため、別れの夜に一度だけまぐわった。ら、子供が出来てしまった。
胎の子はあくまで夫との間の子として扱い、内密に出産した後、公には死産ということにして掬が引き取って遠い土地でひっそりと育てた。

詞藻ゆらぎ

つむぎと掬の娘。
本来は彼女が第一子なので、当然だが『言霊』が発現した。
内容は、「口にした言葉を相手に信じさせる」もの。
父にかわいがられ特に不自由なく育ったが、父の死後遺品の中の日記で肉親の存在を知り、会いに行く。
結果母との再会を果たし、奇妙なことに言葉家の世話係として向かい入れられた。
その少しあと、いのりがつづりを出産するも、まともに育児をしなかったためゆらぎが乳母をしていた。

『組織』が特務庁に至るまでを支えた人物の内のひとりであり、彼女のクローンは今も特務庁の地下深くで連綿と生産され、「Y.U.G.A.M.I」として緊急時の洗脳に動員されている。

言葉いのり

言葉めぐりの曾祖母。
『言霊』を持っていない。非能力者である。(公にはつむぎと同じ『言霊』を保有していたと記録されている)
とはいえつむぎの代で悪しき伝統は駆逐しつくされていたため、特別不自由することはなかった。
『組織』が特務庁に至るまでを支えた人物の一人であり、特に共鳴についての研究を推し進めた第一人者。

研究に没頭した動機は、周囲と同じように己も共鳴を持ち、誰かの役に立ちたかったというもの。
ゆらぎが現れて以降特にその焦燥は深まり、見合いで結婚し産んだ子供も構わずひたすら研究を続けていた。

結局いのりは、自身を実験台とした過激な実験を繰り返したことを原因に若くして亡くなっている。
しかし、彼女の残した実験の記録自体は大変有用なものであり、「Y.U.G.A.M.I」をはじめとしたクローン体や、その他生体部品についての研究もそのデータを下地に始まっているので、共鳴研究の母と言っても差し支えない功績を残しているのがある種皮肉である。