生体部品とは、特定の能力を持つ共鳴者の身体の一部を機械に組み込み、その能力を機械的に活用する技術。また、それに使われた共鳴者の部位のこと。
例えば、炎を操る能力を持つ共鳴者の腕を機械に取り付けることで、火炎放射器のように利用することが可能。
大原則として、生体部品は扱いが難しく、加工に失敗するとなんの現象も起こせない。
そのうえ生前の共鳴者が振るう共鳴そのままとはいかず、出力が低下することがほとんどである。
反面、生体部品を用いた機械は非共鳴者でも扱うことができる他、クローニングで部品の量産を行うことも場合によっては可能。生きた共鳴者を操作するより、リスクや取り回しの面では優れることも。
コスパは時と場合による。
生体部品化と移植を比較すると、生体部品化の方が成功率が高い。
分類毎の成功率の変動はおおよそ同じで、「α型>β型」。γ型は実例が無い。
生体部品化は倫理的に重大な問題を含むため、基本的には共鳴者本人の生前の許可が必要となる。(専用の書類があり、家族や特務庁職員の立ち合いの上、署名して初めて効力を発揮する)
一方、犯罪組織等がこれを無視し、死体の窃盗や誘拐・殺害を行い、違法に生体部品を確保する事例が後を絶たない。
こうした犯罪行為を防ぐため、特に強力な能力を持つ共鳴者は特務庁によってその身柄を保護される。
また、死後に能力を悪用されることを防ぐため、共鳴者の火葬は厳重なセキュリティのもとで行われる。(現時点の技術では、灰や骨から能力を利用することは不可能)