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調月機関


概要

調月機関とは作中日本の犯罪組織の一つ。

特務庁の意志に反し、武力や戦力、あるいは「武器」として共鳴者を扱うため、販売、政治介入、研究等を行う組織。
政治家や暴力団とも繋がっていると言われているが、兎に角秘匿性が高く実情を知るものは構成員のなかでも上層のほんの一握りと言われる。
固定の本拠地を持たない他、各地の支部ですら多数の名前と看板を持っているので、長年対策課、執行課との睨み合いが続いているものの、中々壊滅には至らない。

組織員は「研究のために組織に名を連ね、兎に角知的好奇心を満たすことを重視するマッドサイエンティスト」と、「研究者が好き勝手研究した成果で巨万の富を得ようとするフィクサー」で構成されている。
実力至上主義を採用しているため、メンバーは曲者揃い。

あくまで武器屋のポーズをとるが、実際のところお抱えの戦闘部隊がいくつかあるので十分脅威。

発足

もともとは特務庁研究局の中の「兎に角研究をしたい」ないしは「能力者は軍事利用すべきだ」という一派閥だった。
XXXX年に起きた大事故の教訓により大量に制定された能力者の人権や生活を守る法律や制度により淘汰され、仕方なく裏で集まって組織化し今に至る。

主な下部組織

あかがね研究所

調月機関の研究施設の内の一つ。
表向きは製薬会社。

商品と部隊

エタル

「商品」として育てられたものの、能力を発現しなかった子供達。
基本的にはどれだけ優秀であっても失敗作なので、使い捨ての駒として、調月機関の汚れ仕事を担当することになる。
能力が高ければ、価値をみとめられて購入されることもある他、組織の暗殺業や風俗業……運が良ければ事務や家政婦として使われたりと行く末は様々。
落ちこぼれは人体実験の実験体として限界まで体を弄られて惨たらしく死ぬことになる。

ホルダー

「商品」として育てられ、能力を発現した子供達。
能力を持つ子供、という時点で商品価値が高いので、保有するのがどれだけ些細な能力であってもホルダーと呼称される。
一応、エタルよりはいい扱いをされるものの、能力の有用性や本人の資質が高くなければ当然売れ残る他、研究部に購入された場合などは普通に実験材料にされるので、幸運でもなければ幸福にもなり得ない。
「研究的価値は無いが実用的な能力を持った優秀な子供」であれば、非常に低い確率でまともな持ち主に購入されることもあるかもしれない。


作中に登場する構成員